チック・トゥレット症候群を学ぶにあたり、ネット上にはさまざまな情報が転がっています。
中には有用なものもありますが、他サイトから情報を寄せ集めただけのようなサイトが多いのも事実です。
また、情報が古いサイトも多くあります。
ただしこれは、書籍にもいえることです。
私自身、この病気を学ぶにあたり、手に入るこの病気に関する書籍ほぼすべてを購入して目を通しました。
また、書籍の医学書コーナーで専門家向けの書籍にも目を通しました(こちらは購入しておりませんが)。
その中でこれだけは読んでおきたい!という書籍をピックアップしました。
この病気をざっくり理解するのに読みたい1冊
それが、この書籍です。
図やイラストが豊富でかなりわかりやすくまとまっています。
薬などについても分類されてわかりやすいです。
さっくりと申し上げましたが、医学書コーナーで専門家向けの書籍よりもむしろ詳しく書いているところもあり、この病気を普段あまり診ない小児科医や精神科医もむしろ読んでもいいくらいではないかと思います。
1冊だけ挙げろといわれればこの書籍を間違いなく挙げます。
最新の治療や見解を学べる1冊
それが、この書籍です。
この書籍は2017年6月24日に発売されたもので、発売と同時にネットで中身を見ずに購入しました。
この病気と最先端で戦う先生方がまとめられており、他の書籍にはほとんど書かれていない最新の治療や見解について記載があります。
もちろんこの病気の原因や機序は完全に解明はされていませんが、考えられている機序などを理解するのは、和書ではこれ以上のものはないのではないでしょうか?もしあれば教えてください。
ただし、一部内容はかなり難しく、おそらくスペースの関係でそれらの機序などを紹介する程度にとどめているところもあります。
参考論文などは記載されていますので、それらを読みながら、あれこれ図を作って理解しようとしてみました。
知識を補完するためにも読みたい1冊
それがこれです。
日本トゥレット協会が編集している書籍です。
先ほどの「こころの科学 194」と併せて読みたい書籍です。
書いている人により、読みやすさがかなり異なり、一部の内容は一般向けに書いているとは思えないほど難解なところもありますが、そこは「こころの科学 194」や、
などの記事を読まれることで理解が深まると思います。
チックをするには「わけがある」とは意味深なタイトルですが、その「わけ」がこの書籍を読むことでわかります。
その他読んでおきたい書籍
かなり薄い本で非常に読みやすいので、おすすめです。
またこの書籍にしかおそらく記載がない、「チックの子供はどういった性格なのか」というところは非常に参考になりました。
最後に
チック・トゥレット症候群を理解するにあたりわかりやすい書籍・最新の治療や見解を学べる書籍についてまとめました。
ほかにも、amazonで見てみるといくつかこの病気に関する書籍はあり、この病気を持つ人やその両親の体験談などが載っているものもあります。
ただしハロペリドールを使用していたり、情報が古いものや海外の和訳された書籍などもあり、まずは今回挙げた書籍を4冊読まれるのがよいと思います。
またわかりやすい書籍などが発刊されれば紹介させていただきたいと思います。
参考にしていただけたら幸いです<(_ _)>